JALのFIRST CLASS -JAL SKY SUITE 777-

2016年6月、マイルを使いJALのファーストクラス −JAL SKY SUITE 777- に乗ってパリを訪れた際の搭乗記。

7月に急遽ハワイに行くことになりバタバタしていたので

FIRST CLASS LOUNGEの記事を書いてから間があいてしまったけれど、あの特別感は今でも覚えている。

 

ファーストクラスは飛行機1機あたり8席のみ、 1−2−1 × 2列 という並びだ。

搭乗したのが遅く他のお客様がすでにいらっしゃったため全体の写真はないけれど、

カメラのサイレントモードで自分の座席や料理を撮影した。

座席はシート幅約84cmとシングルベッドより10cm狭い程度にシングルベッドよりも長い全長約199cm。

写真では伝わり難いかもしれないけれど、1人の座席に窓が4つ分と言うとイメージがわきやすいかもしれない。

雑誌入れや充電しながら使う小物入れ、またハンドバッグが入る大きさのコンソールもサイドにあり

座席の上の荷物棚から物を出し入れしなくてはいけないといった面倒も不要。

機内持込サイズのスーツケースなどは足下に置く事もできる。

テレビの前のテーブルは可動式。

テーブルを手前に引きテレビ下のフットレストを椅子にすることで

1つの座席内で2人が向かい合って食事をしたり打ち合わせをすることもできるようになっている。

もちろんフルフラットのこの座席は右のボタンで3つの定位置にすぐに動かす事ができ、

左のボタンで自分好みに細かく調整したり腰の振動の位置まで合わせる事もできる。

搭乗後、離陸までの間にシャンパンかオレンジジュースのウェルカムドリンク。

ファーストクラスは8名のゲストに対し3名のCAの方々がついているので会話をする機会も多い。

といっても厚かましいサービスという訳でもなく、ちょうど良い距離感なのがさすが。

また機内でリラックスできるような着心地の良いウェアも用意されている。

私は持ち帰らなかったけれど、旅先でも利用できるので持ち帰る方も多いという。

 

座席はもちろん、ファーストクラスと他のクラスの大きく異なる点が食事やお酒類などのドリンク。

食事は最初のコース料理を和食か洋食か選ぶ事ができ、それ以降は好きなメニューを好きな時にオーダーできる。

ドリンクはお酒好きにはたまらないラインナップと聞くけれどお酒に詳しくない私は

仕事でファーストクラスに乗る事の多い父から”これだけは飲んでおくと良い”と勧められたシャンパンを飲むことに。

Champagne SALON 2004 -サロン-

ヴィンテージのサロンを提供しているのは世界で唯一、JALのファーストクラスだけとのこと。

離陸後間もなくテーブルセッティングをしてもらい、映画を見ながらサロンとカナッペを頂いた。

そしてコース料理のスタート。

6月から8月までの夏メニューの和食は日本料理 龍吟のオーナーシェフ山本 征治氏のプロデュースだった。

ちなみに洋食はラトリエ ドゥ ジョエル・ロブションのエグゼクティブシェフ須賀 洋介氏によるもの。

 

私は和食を選んだ。苦手な食材を告げるとできる限り対応して頂ける。

メニューなどはJALのwebsiteで詳しく見ることができるので写真をメインにレポートすると…

季節の小皿 五彩からスタート。

個人的にとても好きだった蓮根餅と焼帆立の椀。

毛蟹と蒸し鮑の冷製に、キャビアを添えた冷製うに茶碗蒸し。

厚切り和牛フィレ肉すき焼きに機内で炊かれた炊き立てご飯と味噌椀。

そしてデザート。この龍吟名物というピスタチオ仕立ての松風が本当に美味しくて忘れられない。

日常生活でも前菜からデザートまでゆっくりと時間をかけてフルコースを食べるなんてなかなか無いのが現実。

 

思わず機内にいることを忘れるほどだったけれど、ふと窓の外を見るとやっぱり雲の上だった。

コース料理が終わると機内は暗くなり、CAの方がベッドの用意をしてくれる。

リクライニングはボタン一つで出来るけれど、その上にJAL特別仕様のエアウィーブのマットレスを敷いてもらえる。

JALのビジネスクラスでもエアウィーブのマットレスを敷いてもらえるけれど、

その時と違ったのは固めか柔らかめかを選べるという所。ビジネスクラスとファーストクラスはこんな所にも違いがあった。

 

日中のフライトで眠くならなかったので、横になってゴロゴロしながら映画鑑賞。

提供されるヘッドフォンはBOSEのノイズキャンセリング・ヘッドホン クワイアットコンフォート25。

映画を見ていない時もノイズキャンセリングをONにして付けていたい位、

騒音を遮断してくれる上に着け心地がよく購入したくなる程だった。

映画を見ながら口さみしくなってオーダーしたのはフルーツの盛り合わせやJEAN-PAUL HEVINとのコラボ商品のマカロン。

ケーキなどのスウィーツも種類が豊富で迷ってしまった。

到着の少し前には小腹が空いたのでカレーも。

焼き鳥などのおつまみから麺類などの軽食、しっかりとしたメインディッシュもあればチーズやデザートなど

アラカルトで選べるメニューのバリエーションが多すぎて11時間のフライトでは全く時間が足りない。

写真を撮るのを忘れてしまったのだけれど、アメニティとして全員にLOEWEのポーチが配られる。

ロエベのミニサイズの香水やリップバームの他、アイマスクやデンタルグッズなど実用的なものまで揃っている。

また女性用と男性用で中身が違うと思うけれど女性には

Clé de Peau Beauté クレ・ド・ポー ボーテ の化粧水、乳液とシートマスクも。

機内では使わずパリに着いてからホテルで使ったのだけれど、翌朝の肌の調子が本当に良くて驚いた。

小学生のころ、初めて乗った飛行機が 成田 – バンクーバー 経由- メキシコシティ の長距離フライトで

コップの中のオレンジジュースがこぼれるほど揺れるのを経験してからずっと飛行機が怖くてしょうがなかった。

年に5,6回は海外旅行に行くようになった今でも本当は毎回不安を感じている。

けれど今回のファーストクラス搭乗はその不安を全く感じないほど、プレミアムな体験に心が躍った。

 

“非日常” を糧に “日常” も一歩ずつ前を向いて進んでいこう。

そんな風に思えたあっという間の空の旅を終え、大好きなパリの街に歩き出した。

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