パリから電車やバスに乗り日帰りで行く事が出来る街はほとんど訪れた。
そんな中でも特に気に入ったのがジヴェルニー -GIVERNY- という街にあるモネの家と庭園。
モネが制作活動を終えた43歳から永遠の眠りにつくまでを過ごした場所。
彼が設計した庭園に美しい花々が咲き誇る3月下旬から10月末までの期間限定で中に入ることが出来る。
私が訪れたのは5月の上旬。
パリからの日帰りバスツアーなども多く出ているけれど、マイペースに回りたい場合は電車RERとバスで1時間程で訪れる事も出来る。
VERNON駅までRERで向かい、バスに乗り換えるとそこはモネの暮らした街ジヴェルニー -GIVERNY-
とてものどかで小さな田舎町。
家にも道にも公園にも美しいお花や木々がたくさん。
すでにモネの絵の中の世界に紛れ込んでしまったかのような気持ちになりながら一人でお散歩。
小さな街なのでそれほど時間をかけることなく目的のモネの家と庭園へ。
ピンク色に塗られたこの素敵な建物がモネの暮らした邸宅。
目の前に広がるお庭には春を感じずにはいられない花々やモネの代表作でもある睡蓮の世界そのものの蓮の池。
モネの絵画の世界に飛び込んだかのようなこの美しい光景に感動し何枚もシャッターを切っていたのは私だけではなかったみたい。
のんびりと一周し戻るとウエディングパーティーが行われていた。
こんな所でウエディングができるだなんて素敵。
夢か現実かわからないほど幸せな気持ちで満たされ、モネの庭と邸宅を後に。
帰り道、ふと公園の方を見ると目に飛び込んできたのは可愛らしい小さな二人。
こんな愛らしい光景を目にし
-私もモネのような優しくて温かい絵がかけるのではないか-
なんて勘違いをしながら、バスに揺られパリへと戻った。
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