好きすぎて、今まで記事に書いていなかった場所がある。
長野県松本市にある、上高地。
初めて訪れたのは2011年7月、社会人2年目の夏。
仕事が忙しく、事務職なのに自分の部署で最後の一人になるまで残業する日も少なくなかった。
今では全く考えられないのだけれど、遅い日には終電近くになる事も。
当時初めての一人暮らしをしていた私は、心身ともに疲れていた。
そんな時、両親がリフレッシュにと連れて行ってくれたのが上高地だった。
こんなにも壮大で美しい自然に囲まれた場所が日本にあるなんて。
ストレスやモヤモヤが消え、無になれたことを今でも覚えている。
この河童橋という名の橋は、芥川龍之介の小説『河童』の題材になった橋。
小説が発表された年に上高地帝国ホテル(宿泊記はこちら)がOPENし、急激に観光客が増えていったという。
人間が自然に与える影響は大きく、この美しさを守るために1975年に上高地はマイカー規制行う事に。
排気ガスの影響を最小限にした事で、今もこの美しい自然が保たれているのだ。
私は上高地を訪れるまで、マイカー規制という言葉に馴染みがなかった。
どういうものかと言うと、上高地へは決められたバスやタクシーでしかアクセスができず、マイカーは乗り入れる事ができない。
東京からマイカーで行く場合、松本から1時間ほどの場所にある沢渡駐車場に車をとめる必要がある。
そこから、シャトルバスか定額運賃のタクシーで上高地へ向かうという形だ。
初めて訪れた時から毎年のように訪れている上高地。
何度リピートしても、毎回その美しさに圧倒される。
「特別名勝」と「特別天然記念物」という二つの称号を持つこの場所は、地域だけでなく国が保護しているというのも納得の場所だ。
河童橋周辺のレストランで食事をしたり、川沿いで休むだけでも癒されるけれど、歩くのが好きな方にはウォーキングがおすすめ。
8月でも平均最高気温が23度程度と涼しいので、ついつい歩きたくなる気候なのだ。
これは河童橋を過ぎ、梓川の右岸コースを通って明神池を目指した時の道。
川の水も美しいけれど、山の緑もこれほどに美しい。
思わず深呼吸をしたくなる空間が広がっている。
1時間ちょっと歩くと、明神池に辿り着く。
ここを初めて訪れたのは、去年のこと。
神聖な空気を感じ、河童橋周辺とはまた違った雰囲気に心が洗われた。
再び1時間ほど歩いて河童橋の辺りへと戻り、アイスクリームで休憩。
夏でも涼しいとは言え、往復2時間歩いた後はやっぱり冷たい飲み物やアイスが食べたくなるもの。
都内から行く場合は移動に時間がかかるので、上高地のホテルや松本など周辺の街で1泊はすることをお勧めする。
悩みやストレスがある人はもちろん、大自然を感じたい人や都会の生活を忘れたい人などに、ぜひ一度訪れて欲しい。
いつかトレッキングもしたいと夢見ている大好きな場所、上高地。
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長野県松本市安曇上高地
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