この2年半の間、以前は日常的に行っていた “海外の訪れたい場所リサーチ” から離れていた。
行きたくても行けない現状が辛かったからだ。
そんな中Parisについての情報は、自ら拾いに行かずとも入ってきていた。
Instagramでフォローしているパリジャン達や登録しているmadameFIGAROのLINEに、私の知らないParisが溢れていたのだ。
あまり見ないようにしていたものの、いくつか行きたい所LISTに加わった場所がある。
その一つがBourse de Commerce 安藤忠雄氏が手がけた現代アートが集まる美術館だ。
Bourse de Commerceとはフランス語で商品取引所の意味を持つ。
その名の通り商品取引所であった建物が、安藤忠雄氏によって美しくアートが似合う空間に生まれ変わり2021年5月にOPENした。
私は安藤忠雄建築の詳しいというわけではない。
けれど私同様、このコンクリートと太陽の光が生み出す美しさに”安藤忠雄らしさ”を感じるという日本人も多いのではないだろうか。
美術館と聞いて最初に絵画を思い浮かべる人は多いかもしれない。
でもBourse de Commerceでは絵画だけでなく彫刻や写真、映像やパフォーマンスなど多岐にわたった現代アートを楽しむことができた。
なにより5世紀もの間パリという街の中心にあったこの建築物そのものがアートだと言える。
私はアートに詳しいタイプではないし、日本で訪れたことのある美術館もそう多くはない。
けれどそんな私でも興味を持ち、展示が変わったらまた訪れたいと思った美術館の一つだ。
曲線が美しい階段を登り3階に上がるとレストランが入っており、その隣にはFREEのお水やソファが置かれた小さな休憩スペースがあった。
この建築物の模型も置いてあったので安藤忠雄氏ファンの方は訪れるとよいかもしれない。
OPEN当初に展示されていたUrs Fischerの蝋燭アートに興味があったのだが、私が訪れた時にはすでに展示が変わっていた。
また次にパリを訪れた時には違ったものが見られるのだろう。
エレベーターを待つ人を飽きさせないためにという小さなネズミさんや、突如現れてダンスをし拍手喝さいを浴びていた上半身裸の男性もアートの一つ。
館内から眺めるパリの街も素敵だ。
大きな窓やガラス製ドーム型の天井によりその時の天気や空の色、光の差し方も変わるだろう。
五感で楽しむことが出来る美しい美術館 Bourse de Commerce。
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Bourse de Commerce – Pinault Collection
2 Rue de Viarmes, 75001 Paris
Tel.: +33(0)1 55 04 60 60
最寄り駅: Les Halles M4 / Louvre – Rivoli M1
営業時間:水 – 月:10:00–19:00 ※金のみ -21:00 火:OFF 第一土曜日:17:00-21:00入場無料
入場料:大人 EUR14.00