モンマルトルに漂う小麦粉とバターの香り-Compagnie Générale de Biscuiterie

ジル・マルシャル -Gilles Marchal- という名のパティシエをどれほどの人が知っているだろう。

数々のパラスホテルを経てラ・メゾン・ド・ショコラのクリエイティブディレクターを務めた彼。

近頃、女優さんのお勧めショコラティエとして日本で紹介されたこともあり、知名度をあげている。

 

そんなパティシエがパリのモンマルトル地区に自身の店を3店舗オープン。

その一つがビスケット専門店のCompagnie Générale de Biscuiterie。

素朴でシンプルな店構え。

扉を開けると一瞬でバターと小麦粉の香りに包まれる。

と言うよりも、扉を開ける前から道に広がっている幸せの香りに引き寄せられる人も多いはず。

缶かビニール袋に好きなクッキーを詰めて重さにより値段が決まるシステム。

なんてことのないブリキ缶にすらノスタルジーを感じるのは、この甘くて香ばしい香りのせいなのかもしれない。

どの味をどれだけ買うか迷っていた私たちに嫌な顔一つせず、これは何?と聞く度に丁寧に説明してくれた優しいマダム。

カフェ巡りの途中でパンパンの胃袋を抱えていた私たち。葛藤の末選んだクッキーがこちら。

重みのあるパウンドケーキのようなものも選んだ私だけど、6ユーロもせず安くて驚いた。

いつ食べようか迷っていたけれど、夜の2時頃ホテルで目を覚まして一口食べると

素材の味がしっかりとして素朴だけどとても美味しい、そしてなんだか優しい味。

ぱくぱく食べすすめ、気が付いた時には袋はからっぽ。

クッキーだけでなくパウンドケーキも、しっとりしてとても美味しい。

小分けにはなっていないけれど、誰かの家に遊びに行く際に持って行ったら絶対よろこばれるだろう。

仕事や日々の生活に少し疲れてしまった時に、この優しい味のクッキーと香り豊かな紅茶があればリラックスできそう。

今度はブリキの缶に幸せの香りを詰めて日本に帰国したい。

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Compagnie Générale de Biscuiterie

1, rue Constance – 75018 Paris
最寄り駅: Blanche M2 / Abbesses M12
 ※大江戸線並に地下深くにあるAbbesses駅のエレベーターが2017/9/15まで工事中なので要注意
営業時間: 火-日 11:00 – 18:00 休:月

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