台湾のエアライン エバー航空 協賛のもと、ビジネスクラス&プレミアムエコノミークラスで台北経由パリを訪れた。
結果から言うとエバー航空は忖度無しにおすすめしたいエアラインの一つとなった。
※旅を通しての記事は今後公開予定、ポイントごとの個人ブログを先に公開中
正直な所、エバー航空については台湾のエアラインでサンリオとコラボをしているという点以外、良くも悪くもあまり印象がなかった。
乗る前の情報として、イギリスのエアライン格付会社「スカイトラックス社」が認める世界で10社だけの5つ星エアラインのうちの一つだと聞き驚いたほどだ。
実際に乗ってみると丁寧で細やかながら堅苦しすぎないサービスや、ビジネスクラスはもちろんプレミアムエコノミーシートも乗り心地よく、日本人にもよく合う航空会社だと感じた。
また今まで考えもしていなかった「台北経由ヨーロッパ」も、選択肢の一つとして大いにありだと感じた理由を紹介したい。
往路&復路にて利用したフライトのタイムテーブル通りに紹介していこうと思う。
- BR189 10:50 羽田空港 Terminal3/東京 – 13:30 松山空港/台北 A330-300 ビジネス(プレミアムローレルクラス)
- BR87 23:40 桃園空港 Terminal2/台北 – 08:40 CDG空港/パリ B777-300ER プレミアムエコノミー
- BR88 11:20 CDG空港 Terminal1/パリ – 06:30 桃園空港/台北 B777-300ER ビジネス(ロイヤルローレルクラス)
- BR184 08:00 桃園空港 Terminal2/台湾 – 12:25 成田空港/東京 B787-10 ビジネス(ロイヤルローレルクラス)
◆羽田→松山行き BR189便 プレミアムローレルクラス(ビジネスクラス) 飛行時間:3h40
平日の朝9時ごろにも関わらず、羽田空港は非常に混雑していた。
ビジネスクラスのためチェックインはPriorityレーンでさっと済ますことができ、エバー航空と同じスターアライアンスのANAラウンジにてフライトまでの時間を過ごした。
エバー航空のシートカテゴリは4種あり、機材によってビジネスクラスの名称が異なる。
このフライトではプレミアムローレルクラスという名で、2-2-2の配置だった。
離陸前のウェルカムドリンクとともに、事前にWebで予約していた食事メニューの確認があった。
その物腰の柔らかさはとても丁寧ながらこちらまで恐縮してしまうほどの堅苦しさがなく、エバー航空のサービスはとても心地よいものだと早くも実感した。
これからしばらく和食と離れるということで選んだ鶏肉の鍬焼きも美味しかった。
食後は寝るつもりはなかったのに、シートをほぼフラットな状態にして映画を見ていたところ気づいたら眠りに落ちていた。
◆桃園→CDG行き BR87便 プレミアムエコノミークラス 飛行時間:15h
今回の旅程で最も長い15時間のフライトだったが、正直なところ一番短く感じたほど。
というのもこのフライトの前に台北観光を楽しんでいたこともあり、またビジネスではないもののエコノミークラスよりもシートが広いため12時間ほど一切起きずに熟睡することが出来たから。
エコノミークラスとの違いはシートの横幅:25cm、奥行き:13cmほど広く、数字で見ると伝わりにくいかもしれないけれどこの差は実際非常に大きい。
またフットレストやアメニティもプレミアムエコノミーのみとなる。
熟睡しているうちに夕食の時間だったようで、目が覚めるとお好きな時にお食事をお持ちしますのシールが貼ってあった。
日系のエアラインではよくあるサービスだけれど、海外のエアラインでは食事の時間に寝ていると有無を言わさず起こされることもあるので嬉しい気遣いだった。
すぐに朝食の時間だったので今回は夕食はパスしたのだけが後悔だ。
乗るまで15時間の長時間フライトに少し構えていたのが嘘のように、とても元気な状態で朝のパリへと到着した。
◆CDG→台北行き BR88便 ロイヤルローレルクラス(ビジネスクラス) 飛行時間:13h10
ビジネスクラス利用のため、CDG空港に到着後すぐにスターアライアンスのラウンジへ向かった。
朝の時間帯だったのでパン類のほか、卵料理などのホットミールが用意されており、広くはないもののWi-Fiのスピードも早く助かった。
ただ気をつけるべきなのがラウンジは出国審査場と保安検査場の間に位置しており、免税店は保安検査場後のエリアにあるためショッピング後にラウンジに戻ることができないということ。
私は最後のショッピングも楽しみにしていたため、少しラウンジで休憩した後早めに保安検査を済まし買い物タイムを過ごした。
ゲート周辺のスペースにはお洒落でコンセント付きのソファがたくさんあったので助かった。
今回乗った4フライトのうち、個人的に最も気に入ったのがこのB777-300ERのロイヤルローレルクラス(ビジネスクラス)シート。
1-2-1のヘリンボーン型のシート配置で、通路を挟んだ隣の席の乗客と目が合うこともない。
シャッター音を鳴らさずとも機内でたくさん撮影するのは気がひけるのだが、今回はその心配も要らなかった。
ポーチが既に可愛いフェラガモのアメニティや、機内着もリラックスできるものだった。
現地を昼に出たため眠れないかと思っていたが、フルフラットのシートにマットレスを敷いてもらった数分後には眠りに落ちていたから不思議だ。
ちなみにこれまで他のエアラインでも何度かビジネスクラスで旅をしているが、座り姿勢でフットレストを上げた際に座面よりも足置き部分が高くなるタイプのシートはなかったと記憶しているのだが、この機材のシートはそれが可能だった。
背面を倒さず映画を見ている時も脚を高く上げられたので、いつも利用するむくみ防止ソックスは必要なかったのが個人的にポイントが高かった。
食事は事前にWEBでSauteed Black Tiger Prawns with Saffron Butter Sauceがメインのコースを予約していた。
前菜から始まり、暖かいパンは好きなものを好きなだけ。
デザートもラデュレのマカロンやハーゲンダッツのアイスのほか、フルーツやチーズなどの中から好きなものを選ぶことができた。
シャンパンやワインも種類が豊富で、一緒に旅をしたワイン好きな友人が美味しいと目を輝かせていたのが印象的。
◆台北→成田行き BR184便 ロイヤルローレルクラス(ビジネスクラス) 飛行時間:3h25
エバー航空の機材の中で最も新しい機材、B787-10のロイヤルローレルクラスというだけあってスタイリッシュで機能面も最新のシートだ。
3時間半ほどの飛行時間ながら、実はパリにいる時から楽しみにしていたのがこのフライトで頂ける鼎泰豊の小籠包。
まさか空の上で鼎泰豊を食べられるなんて思いもしていなかった。ちなみにチキンスープも絶品だったことをお伝えしたい。
バターたっぷりのフレンチ料理も良いけれど、アジア人として安心するのはやっぱりアジア料理なのだと感じた。
今回利用した4フライトは全て異なるシートだったが、ビジネスクラスはもちろんプレミアムエコノミーも15時間のロングフライトが苦ではないと感じたのは正直なところ自分でも驚いた。
柔らかな受け答えで丁寧に対応してくれるCAの方々のホスピタリティも、とても居心地が良かった。
ヨーロッパへ行くには時間と費用が以前よりも格段に高くなった今だからこそ、移動も経由地での観光も楽しみながら旅をするのはとても良い考えだ。
エバー航空 プレミアムエコノミー&ビジネスクラスで行くヨーロッパ は、選択肢の一つとして大いにありだと感じた旅だった。