映画『Before Sunset』で二人が再会する本屋は、パリでも有名なスポットになっている。
Shakespare and Company Bookstore。
初代の店舗はヘミングウェイの移動祝祭日にも描かれた、歴史のあるお店。
そんな本屋の隣に、数年前カフェがオープンした。
温かく晴れた日にはテラス席がすぐにいっぱいになるほどの人気ぶりで、
気になりつつも今まで利用したことがなかった。
冬に訪れた今回は、テラス席は空席があったので入ってみる事に。
温かい店内はやはり満席。
販売しているのか、ディスプレイなのかわからないけれど
人気だというトートバッグや英語の本がカフェにも置いてあった。
Websiteを見たところ、コーヒーやケーキ類、紅茶はそれぞれこだわりのお店の物を取り寄せている模様。
大学生の頃、少しの間だけスターバックスでアルバイトをしていた私。
その頃から、ミルクを温める時の音が好きだった。
そんな事を思い出しながら、オーダーしたラテが出来上がるのを待つ。
本棚の奥にはお手洗い。
店内を撮影している間にラテが完成。
煙草を吸わないのにテラス席を選ぶのは私達くらいだった。
パリでは人間観察をする事も好き。
次々と吸い寄せられるように書店に人が集まるのを眺めながらラテを堪能した。
温かいラテを飲んでるとはいえ、やっぱり1月の昼下がりのパリは寒いので、飲み終えるとすぐに退散。
帰り際に驚いたのは、書店の前で弾き語りをしていた彼がなぜだか半袖を着ていた事。
パリでは街中やメトロの駅、そしてメトロの中でも急に演奏やダンスが始まる。
最初はびっくりしたし、あまりのボリュームにうるさいなと怪訝な顔をする事も多かった。
けれど近頃は、その音楽に密かにノっているお客さんを見たり
ひどい演奏にお客さん同士であきれている様子を見るのも面白かったりする。
パリには古くから変わらないものが多くあるけれど
パリを楽しむ方法は、自分次第でいくらでも変えられる。
だからきっと私はこれからも
何度だって、パリへ行く。
*掲載 旅MUSE COLLECTION
・Countdown in Paris - パリ シャンゼリゼで凱旋門の花火とカウントダウン –
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37 rue de la Bûcherie 75005 Paris
最寄り駅: Saint-Michel – Notre-Dame M4 or RER B/C
営業時間: 月-金 9:30 – 19:00 土日 9:30 – 20:00