10年以上、毎年必ずヨーロッパを訪れるヨーロッパ好きの私。
行きたいとずっと思っていたけれどなかなか行っていなかったのが、スペイン。
日本からの直行便がないこともあり訪ねるのが遅くなったけれど一度で大好きになった国。
今回はその旧市街が世界遺産に登録されているスペインの古都、トレド-Toledo-について。
スペイン旅行を決めてからどの街に行こうか調べる中で特に気になった町の一つがトレド。
歴史が残るヨーロッパの街並みの中でも、特に旧市街に惹かれる私は
このタホ川の向かいから眺めるトレド旧市街を一目見て、訪れて良かったと感じた。
まず向かったのはトレドのシンボルともいえるトレド大聖堂。
1226年に建設が始まった歴史ある大聖堂が800年程経った今もこのように残っているなんて。
外に出ると多くの人が冬の太陽のもと、ひなたぼっこをしていた。
トレド旧市街の建物は石やレンガでできていて、
コンクリートに囲まれて生きている私にはすごく温かく魅力的に感じた。
なんでもない路地がこんなに絵になるなんて。
昔からの伝統を大切にしている職人の方の姿も。
“続けること”や、”守ること”は、簡単ではないけれど、とても素敵だ。
あの二人はスペインの他の街に住んでいて旅行で訪れたのかな、とか
リタイア後にこの素敵な街で余生を過ごしているのかな、とか
勝手にイメージをしながら街をあるくだけで心があたたかくなった。
後ろ髪をひかれながら、この美しい街をあとにした。
沈みゆく太陽の中、オレンジ色のライトに照らし出される
幻想的なトレドを見にこの地を訪れるのは、また今度。