日本ではあまり知られていない、美しく温かみのある白い壁の街がポルトガルにある。
800年ほど前のこと、そのあまりの美しさに心を奪われた王様が王妃にプレゼントしたという街、オビドス-Obidos-。
リスボン市内からバスで1時間15分ほどで行く事ができるオビドスは、
城壁に囲まれた白い壁の家々からなる歴史の香りが漂う可愛い街。
ヨーロッパからの観光客にも人気のようでツアー客もいたし、
遠足で来たであろう小学生たちもいて賑やかだった。
白壁の街はスペインで訪れたミハスやサントリーニ島にもあったけれど
オビドスの特徴は、所々にカラフルなペイントがされている所。
朝、ホテルの近くでエッグタルトを食べただけだったのでお腹が空いた私は
街を歩き始めてすぐに見つけたオレンジが目立つオープンカフェで朝食を頂くことにした。
絞りたてのフレッシュジュースと、トスタミスタと呼ばれるホットサンド。
お腹も満たされ、歩いても歩いても可愛い街中を散策。
小さな町なので地図を持っていなくても迷うことはないだろう。
お土産屋さんやレストランが連なるメイン通りから少し入ると静かな道になるのだけれど
お花の手入れをしている家も多く私が特に気に入ったのはこの素敵な家。
ささっと見ると1時間で見終わることもできるくらいの小さな街だけれど
この街がとても気に入った私は城壁にも登ってみることに。
手すりがない所もあってすれ違うのは少し怖いけれど、上から見るこの街も美しかった。
この街の名物というお酒、Ginja-ジンジャ- は街のあちこちで売られている。
小さなチョコレートでできたカップに入っているのは甘いサクランボのお酒。
でもこの可愛い見かけによらず、アルコール度数は20度と高めなので城壁を登った後の方が良いかもしれない。
こんなに可愛い景色を見て”愛する人にプレゼントしたい”と思った王様の気持ちをイメージし
幸せな気持ちに包まれながら、この小さな街をあとにした。
—–
Obidos
リスボンのCampo Grande駅(地下鉄黄・緑)からCALDAS DA RAINHA行きバスで1時間15分程度