今では日本人観光客の定番観光SPOTとなっているモンサンミッシェル。
“オプショナルツアー”と”個人で電車とバスを利用して行く”のではどちらが良いか、
電車遅延などのハプニングについても含め、書いておきたいと思う。
モンサンミッシェルを初めて訪れたのは、2006年の夏の終わり。
まだそれほど有名になる前に、事前に一生懸命リサーチをしてくれた母に連れてきてもらった。
2回目は、初めて一人旅をした2012年のゴールデンウィーク。
GWで航空券が高かったためCathay Pacificの経由便でパリに向かった所、
台風による遅延で予定していた日にパリに到着できなかった。
パリ発1泊2日のオプショナルツアーの出発に間に合わなかったため
自力で調べ、モンサンミッシェル近くのホテルの最寄りの駅まで向かい大変だったのだけれど..
初めて暗闇に浮かぶ美しいモンサンミッシェルを目にした時は、しばらく動けない程の美しさに息を飲んだ。
青空の下のモンサンミッシェルを見たのも、この時だけ。
そして2018年の年始に訪れたのが3回目。
電車遅延というハプニングがあり、たった1時間ちょっとの滞在となったけれど
初めての冬のモンサンミッシェルは観光客でごった返すことなく、
まるでひとりじめしているかのような気にさえなれた。
役立つ情報を伝えられたらと思うので、この他の写真は記事の最後に纏めることにする。
モンサンミッシェルへの行き方は3種類。
① オプショナルツアーを利用する (日本語ツアーは割高なものが多い)
② TGV(高速列車)とバスを利用し個人で向かう
③ レンタカー
①オプショナルツアーは、なんと言っても楽。
送迎のみで現地では自由行動のツアーも多いので、時間制限はあるものの自由度もある。
また日帰りのツアーでも、近くの街に寄るツアーがほとんどなので盛りだくさん。
料金も個人で向かうよりも安い事も多いので、特に日帰りであれば個人的には①が最もおすすめ。
②TGVとバスを利用して向かうのは、出発時間や戻りの時間を自由に決められるのがメリット。
島はそれほど大きくないので1泊する場合は1日目の日没前に到着し、2日目はお昼過ぎにパリに戻れば充分なはず。
泊まりがけのオプショナルツアーの場合、丸二日を取られてしまうので時間をもてあます可能性も。
ただ電車で1時間半+バスに乗り換えて1時間以上かかることや、
電車代が出発間近になるととても値上がりするため、オプショナルツアーより割高になることもあるので要注意。
電車とバスで向かう方法は、詳しく書かれているWebsiteが多くあるので省略。
日帰りならオプショナルツアーが便利だけれど、今回は日没時刻が早い冬なので
「最終のバスとTGVでパリに戻るようにすれば、夜景を見ることができるかも」と思い個人で行く事に。
一人で訪れた時に感動したモンサンミッシェルの夜景を、家族にも見せてあげたかったのだ。
けれど運悪く行きのTGVが遅延し、バスに乗り換えるRennes駅に到着したのは予定の2時間後。
予約していたバスは、もちろんいない。
次のバスの出発は1時間以上後で、日帰りで帰ってくる事が出来ないためタクシー乗り場に向かった。
RennesではUVERやフランス版UVERであるLeCabは利用できなかった。
タクシー乗り場で待っていた所、先に並んでいたマダムを乗せたタクシーの運転手さんが車から降りてきて
『どこへ行きたいの?』と英語で話しかけてくれた。
・タクシーはこの時間あまり動いていない
・モンサンミッシェルは遠いため、乗せてくれない運転手も多い
・金額も100~110ユーロほどかかる
と丁寧に教えてくれたのだけれど、日帰りだからどうしてもタクシーで向かいたいと伝えると
前に並んでいたマダムは近くで降りるので
マダムと同乗し、彼女を送り届けた後にモンサンミッシェルまで連れて行ってくれることに。
英語を話せる人がそれほど多くないRennesという田舎町で、優しい運転手さんに出会えたことが不幸中の幸い。
107ユーロかかったけれど、なんとか予定より2時間半遅れでモンサンミッシェルに到着。
1時間程、駆け足で島内を巡りすぐにパリへと戻る時間。
ちなみに予約済みだったバスの代金は、帰りにRennesの鉄道駅のInformationで払い戻す事が出来たので
同じような経験をした方がまさに今モンサンミッシェルでこの記事を読んでいたら、返金処理をお忘れなく。
日本のように電車が時間通りに動き、スタッフも丁寧に対応してくれる国は他にないのだと思う。
当たり前に思わず、どんな状況になってもなんとか切り抜けようとするマインドは
私が旅を続ける中で得た大切な物の一つ。
どんなハプニングも、振り返ってみれば良い思い出に。
見せてあげたいと思う景色や街がこの世界にたくさんあること。
そんな素敵な景色を見せてあげたいと思う人がいるということ。
旅は、そんな大切なことを改めて実感させてくれる。
だからやっぱり、旅が好き。
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12年の間に使うカメラも好きな写真の雰囲気も変わった過程の記録。
2006.9 コンパクトデジタルカメラ×加工無/フィルター無し
2012.5 OLYMPUS E-P3 加工無/撮影時フィルター有り
2018.1 OLYMPUS PEN-F 加工有/フィルター無し
*掲載 旅MUSE COLLECTION
・Short trip from Paris – モンサンミッシェル/ブルージュ&ブリュッセルへ パリからの日帰り旅行 –
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Mont Saint-Michel
Paris-Nord駅よりTGVで1時間半〜2時間 => Rennes駅にてバスに乗り換え1時間