“ストップオーバー”という言葉の意味を理解している人は、どれくらいいるだろう。
日本語で言うと途中降機。
目的地までのトランジット(乗り継ぎ)の街で、24時間以上滞在することを “ストップオーバー” と言うらしい。
スイス インターナショナル エアラインズ航空では、【ストップオーバー・スイス】プログラムという
スイス国内の公共交通機関と宿泊先のトラベルパッケージを提案している。
トランジット先の魅力も満喫できたら、とってもお得な気分。なんて素敵なプランなんだろう。
ご招待いただき私が体験した、3泊4日でチューリッヒとインターラーケンを楽しむプラン。
まずはスイスの玄関口、日本との直行便が発着するチューリッヒの街の魅力をシェアしたいと思う。
チューリッヒはスイス最大の都市。
とは言え、街の面積という意味ではとてもコンパクトで
チューリッヒ国際空港から中心部までは、電車で20分もかからない。
さらに街中にはトラムが多く走っていて、交通の便がとても良い。
リマト川周辺の旧市街に、観光名所や素敵なホテル、レストランなどが集まっている。
歴史ある建物と川や湖が調和する美しい街なので、少し歩く度に思わず足を止めてシャッターを切った。
と言いつつこれは、撮られていることを意識しながら街を撮影していた一枚。
街中にスイスの国旗が多く掲げられていたのも、印象的。
この日は建国記念日の翌日だったので、普段よりも多かったのかもしれないけれど
そもそも旗を掲げる場所がこんなにあることに、愛国心を感じた。
街中に国旗があると、旅の写真がより一層思い出深いものになる。
様々な場所で、曜日ごとにマルシェも行なわれているとのこと。
8月のマルシェでは、たくさんの彩り豊かなフルーツやお花に出会うことが出来た。
朝早くから開いているカフェも多い。
お店の外まで広がる、コーヒーの良い香り。
大通りから1本奥に入ると、可愛い小道が広がっていたりする。
主張が強すぎず、穏やかでシンプルな街並みは、スイスの人柄に似ているような気もした。
ランチで訪れたのは、ヨーロッパで最初にできたベジタリアンレストラン – Hiltl -ヒルトル。
アラカルトと量り売りのビュッフェがあるので、小食な日本人ツーリストも安心。
自分の好きな物を好きなだけ選ぶことが出来る。
お豆腐でできているナゲットは、チキンだとしか思えない味で驚いた。
2階建ての広いレストランがほとんど満席という人気ぶりも、納得の味。
チョコレートで有名なスイスなので、個人的にケーキやスイーツも気になっていた。
トリップアドバイザーでも評判の高いCafé1842は、指定記念建造物内にあり
ケーキはもちろん、インテリアや店内の雰囲気もとても魅力的なお店。
宝石かのように飾られているクッキーたち。
時間の都合でお茶はできなかったけれど、次回はぜひ食べに行きたいと思っている。
実際に食べてとても美味しかったおすすめは、Sprüngliという老舗メーカーのLuxemburgerli。
ミニサイズのマカロンで、見た目も可愛く味も抜群。
チューリッヒの空港でもいくつか店舗があったので、お土産にもぴったりの絶品だった。
フリータイムに訪れたのは、事前にカフェリサーチをしていて気になっていたMontmartre。
ちょうど通り雨が降ってきたので店内の席を利用したものの、テラス席が私のお気に入りポイント。
一緒に旅したSakieちゃんと、雨があがるまで気づけばノンストップでおしゃべりをしていた。
広い店内ではないけれど、隣のテーブルとの距離もあるので窮屈感がなく居心地の良いカフェ。
シックな店内は、雑誌の中の世界のようだった。
たった1泊しかしなかったけれど、それでもとても満足できる滞在となったチューリッヒ。
ストップオーバーにぴったりの、コンパクトなエリアに見所の詰まった美しい街。
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