パリの中央を流れるセーヌ川。
“セーヌ川クルーズ”は、パリ観光の中でも人気。
クルーズと聞くと、高級そうなイメージがあるかもしれないけれど
セーヌ川クルーズにはフレンチ料理を食べながらのコースと、
食事は付かず、美しい景色を楽しむだけのコースがある。
食事無しの場合、1時間のクルーズが15ユーロ程度なので気軽に楽しむ事が出来るのだ。
私のおすすめの時間帯は、夕暮れ時~夜になる頃。
5月下旬だったこの日、私は22時発の船で、パリという街の美しさを改めて実感した。
いくつかの会社がセーヌ川クルーズを運航しているが、コースや価格はほとんど変わらない。
私はたいてい、その時いる場所から一番近くに乗り場がある船に乗る。
Bateaux Parisiensの乗り場は、エッフェル塔からすぐ。
22時のシャンパンフラッシュとともに、私たちのクルーズがスタートした。
少しずつ遠くなるエッフェル塔を見送ると、パリで最も美しいと言われるアレクサンドル3世橋の下を通過。
ボケている写真も、絵になると感じてしまうのは私だけだろうか。
オルセー美術館やルーヴル美術館など、セーヌ川沿いにはパリの名所が集まっている事に気づかされる。
セーヌ川沿いには、おしゃべりをしたりダンスを楽しむ多くのパリジャンたち。
“観光客” である私は、そんな “パリジャン” の日常を、羨望のまなざしで見つめていた。
火災が起きた後、初めてノートルダム大聖堂の様子を目にした瞬間。
私だけでなく多くの乗客が、息を飲みながら言葉を発さずに、ノートルダムを見守っていた。
ノートルダムを過ぎると間もなく、船は向きを変え再びエッフェル塔の方向に進み出す。
出発時は青かった空も、戻る頃には深みを増した夜の色に変わっていた。
船着き場に着くと同時に、23時のシャンパンフラッシュ。
おかえりと言われている気がした。
暖かくお天気の良い日なら、日中のクルーズも気持ちが良いし、
サンセットの前後であれば、変わりゆく空の色を楽しむことも出来る。
風を切って進むので、窓のない席からダイレクトにViewを楽しみたいなら
夜は上着を多めに持っていく事をお忘れなく。
何度パリを訪れても、なぜかまた乗りたくなる。
そんなセーヌ川クルーズ。
**TabiMUSE旅行記 -カメラと巡る、パリの旅。【TabiMUSE Tour in Paris】-はこちら
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Bateaux Parisiens
Port de la Bourdonnais 75007 Paris
Tel.: +33 1 76 64 14 45
最寄り駅: Champs de Mars – Tour Eiffel RER C / Bir-Hakeim M6 / Trocadéro M9
運航時間:
4月-6月&9月 30分毎 平日 10:00-22:30 週末 10:00-23:00 ※13:00&19:30発は無し
7月&8月 30分毎 10:00-23:00 ※13:00&19:30発は無し
10月-3月 1時間毎 10:30-22:00 ※13:00&19:30発は無し