ラベンダー畑を堪能した後に訪れたのは、Moustiers-Sainte-Marie – ムスティエ・サント・マリー –
“フランスの最も美しい村” に認定されている村の一つ。
実は今までその名を聞いたこともなかったのだけれど、おとぎ話に出てきそうな可愛らしい村だった。
ツーリストも多く、中心部は賑やかな雰囲気。
南フランスの夏の太陽に照らされた色鮮やかな建物やグリーンが、村に彩りを与えていた。
地図なんて何も持っていなかったけれど、迷うことはないような小さな村。
人の流れに身を委ねると、アイスクリーム屋さんを発見。
選んだのは、ラベンダー味。
『特別美味しいわけではない』というのが、正直な感想。
でもあんなにも美しいラベンダー畑を走り抜けた後は、この味を選んで正解だった気がする。
昼間からワインを飲んでいる方々が多い中、母と私はOranginaで乾杯。
日本にOranginaが上陸する前から、私たちはこの飲み物が大好きだった。
ちなみにフランスのものと日本のものでは、味が違うので気になる方は飲んでみて欲しい。
この村は、ムスティエ焼きという白い美しい陶器が世界的に有名な村。
お買い物に時間を費やすのもよいし、村の奥の方までお散歩をして自分だけのお気に入りSPOTを見つけるのも楽しい。
強い日差しの下、私は直感で気になった小道を進み、たくさんの写真を撮り歩いた。
そんな私の後ろを、母はいつでも付いてきてくれた。
その体力と、何一つ文句を言わずに私に付き合ってくれる優しさにいつも驚かされる。
集合場所に戻る前に、急いでムスティエ焼きをいくつか購入。
この村では比較的長い時間のFree Timeがあったけれど、やっぱり時間が足りなかった。
そびえたつ岩山に別れを言いながら、この村をあとにした。
左右の岩山の間に、小さな飾りが飾られているのが見えるだろうか?
この写真では分かりづらいのだが、星が吊るされていた。
この村の「星の伝説」は諸説あるとのことだったが、ガイドさんが教えてくれたのは悲恋のお話。
この村で暮らしていた敵対する家族の子供同士が恋に落ち、家族の反対に耐え切れず心中してしまった。
それがきっかけで、敵対するのはやめようと決意した家族がこの星を掲げたという。
本当のことは、誰にもわからない。
でも、語り継がれる伝説が残る、神秘的な村。
“観光地化”されすぎず、穏やかな時間の流れる村であり続けて欲しい。
そう思わせる魅力のある、美しいムスティエ・サント・マリー。
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Moustiers-Sainte-Marie – ムスティエ・サント・マリー –