直感的に “好きだ” と感じるカフェに出会った。
具体的にどこが好きかと聞かれても、正直うまく言葉にできない。
初めて訪れたのが、人生初の海外出張の時だったからかもしれないし
店員さんがとても優しく話しかけてくれたからかもしれない。
大きな窓から入る陽の光がとても気持ちよかったのも、要因の一つ。
でも、世界中で出会ったカフェの中でも特に好きだと感じた理由は、いまだにわからないのだ。
冬に訪れた時は、花柄のファブリックのクッションで出迎えてくれた。
夏に訪れた時は、ブルーやグリーンの、涼しげなファブリックが爽やかだった。
Coffee Conceptsはいくつかのカフェ経営のほか、PRやコンサルティングの会社でもあった。
吹き抜けの2階にレジカウンターがあり、1階にソファやテーブル、そして奥にはオフィススペースが見える間取り。
オーダーしようと2階へ向かうと、くつろいでいる先客がいた。
看板犬なのだろうか、私が階段を登り始めても、まったく動じないマイペースな彼(or 彼女)。
一人だったし、PCで作業をしたかったので、大きなテーブル席を利用するのは気が引けた。
2階のカウンター席に座り、1階でくつろぐ常連客たちを見ては羨ましく思いながら、仕事をした。
犬連れで入店する客や、本を片手に窓際でコーヒーを嗜む客など、ローカルな空気が漂っていた。
写真は他の客がいないタイミングで撮っているので、その空気感が伝わらないかもしれない。
その穏やかで暖かな雰囲気がとても居心地がよく、このカフェの近くで暮らしたいとさえ思った。
テイストがばらばらのように見えて、全てが調和しているこの感じも、とても良い。
久しぶりにInstagramを見てみた所、オランダ版Vogueに掲載されたという喜びの投稿を発見。
カフェの近くのロータリーにあるベンチには、色とりどりのクッションが置かれていた。
なんとなく、これもCoffee Conceptsのプロデュースなのかなと感じた。
今は、新型コロナウイルスの影響で閉店しているという。
また旅ができるようになった時には、このカフェもRE-OPENしているだろうか。
こんな時だからこそ、あのカフェで感じたおだやかな日常の幸せを欲しているのかもしれない。
世界の何処かに “また訪れたいカフェ” があることは、しあわせなこと。
あの心地よさを思い出しながら、明日もおうちで穏やかに過ごそう。
—
Jacob Obrechtstraat 5, 1071 KC Amsterdam
営業時間:月-金 08:00-17:00 土 09:00-17:00 日 10:00-17:00