2022年7月中旬に、フランス パリを訪れた時のこと。
これがちょうど20回目のパリ旅行で慣れたものではあったけれど、これまでは必要のなかった日本帰国前PCR検査についてなど確認すべき事項が多くあった。
これからフランスへ旅行に行く人に役立つことができたらと思い、私の実体験を書いておくことにする。
なお状況に応じて必要な書類/手続きが変化するため、実際に海外へ行かれる際は最新情報を確認してもらえたらと思う。
フランス入国/日本帰国時に必要な手続き
フランス入国/日本帰国時に必要な手続き
【フランス入国時】
2022年8月1日以降 フランス入国時に必要な書類・手続きが一切なくなった。
つまりコロナ前同様、航空券さえ購入すればフランスに入国できるということ。
(2022年7月の渡航時はEU Digital Passenger Locator Formへの登録等が必要であったが現在は不要につき省略)
◆ファストトラック(MY SOSアプリ)の準備
【日本帰国時】
◆ファストトラック(MY SOSアプリ)の準備
Websiteに記載の通り、ファストトラックとは海外から日本に入国する際に必要な検疫手続きの一部を、MY SOS(アプリ or WEB)を利用して事前に準備しておくことができるというもの。
- 海外から日本へ帰国する2週間前頃(目安)
MY SOSアプリにて 設定アイコン → 入国・帰国の目的で利用する ([利用を開始する]ボタン) → パスポート番号や生年月日等を入力 → 検疫手続き事前登録(アプリから自動でブラウザに飛ぶ) → ①質問票WEB (フライト番号等の情報を登録) ②誓約書 ③ワクチン接種証明書 を登録
– ワクチン接種証明書は紙を写真に撮ったものでも、接種証明書アプリの海外用の証明書画像(この証明書を画像として保存ボタン)でもOK
– ワクチン接種証明書画像をアップ後、審査が通ったことを確認すれば日本出国前の準備は全てOK
この時点ではMY SOSの画面が黄色の状態
- 日本到着予定日時の6時間前まで(目安)
海外を発つフライトの出発時間から72時間以内に受けたPCR等の検査証明書を登録。
検査証明書画像をアップ後、審査が通ったことを確認すれば全てOK
この時点でMY SOSの画面が青 (or緑)色の状態であれば、準備完了
◆パリ CDG空港 出発時の流れ (航空会社:JAL )
◆パリ CDG空港 出発時の流れ (航空会社:JAL )
チェックインカウンターor列に並んでいる際に陰性証明書をチェックされる。
MY SOSの青い画面を見せるだけで陰性証明書の提示は求められず、特に時間がかかることもなくすぐにチェックインが完了した。
ちなみにチェックイン前に向かった免税手続きエリアも非常に空いておりスムーズだった。
◆東京 羽田空港 到着時の流れ
◆東京 羽田空港 到着時の流れ
飛行機が着陸後、10分ほど機内で待機したのち降機。
日本入国に必要な手続きをするエリアに向かうため、空港内にて通常の倍くらいの距離を歩くことになる。
降機後すぐの場所にカートが用意されていたので荷物が多い人は利用するのがおすすめだ。
数カ所でMY SOSの青い画面のチェックがあるが、羽田空港でも陰性証明書そのものを提示する必要はなかった。
空港スタッフの数が非常に多いため待たされることはなく、降機して30分後には荷物を受け取り外に出ることができた。
(ビジネスクラス利用で座席が前方だったということもあるが、後方座席でも所要時間はそれほど変わらないだろうという印象)
◆私がPCR検査を受けたラボ BIOGROUPのLaboratoire Paris Pont Neuf について
2. パリでのPCR検査
◆私がPCR検査を受けたラボ BIOGROUPのLaboratoire Paris Pont Neuf について
PCR検査受付時間:平日 8:00 – 13:30 土 8:00 – 10:00 日 休み ※7/18 – 8/27 は土曜日も休み
料金:2名で76ユーロ、カード払い可 (Google Mapの口コミには1名44ユーロとの情報があり、2名だと割安だった可能性も。)
予約:不可 英語対応:可
パリを月曜日の19:00に発つフライトであったため、72時間前である金曜日の19:00以降にPCR検査を受ける必要があった。
平日の夜はどこも受け付けておらず、数少ない土曜日に開いているラボの中で滞在していたホテルから近くGoogle Mapの口コミも良かったこちらを選んだ。
◆PCR検査当日の流れ
◆PCR検査当日の流れ
07:00
OPENの1時間前に到着。混む日もあるようだがこの日は空いており07:40に2組目、07:50に3組目、その後数組が現れる程度であった
08:00
時間ちょうどに扉が開き、並んでいる順に1組ずつ中へ呼ばれて受付開始。マスクは必須。最初から英語で対応してくれた。
パスポートを渡し「ワクチンを何回打ったか」「どの種類を打ったか」と口頭で聞かれ、スタッフが受付用紙に記入。
メールアドレスだけは自分で書くように言われ、2名分まとめて同じメールアドレスを記入。
受付手続き終了後、クレジットカードで2名分まとめて76ユーロを支払った。
08:05
先ほど自分で記入したメールアドレスをスタッフがPCで入力したデータを見せられ、間違いがなければサインをするよう言われる。
検査結果のPDFが送られてくるメールアドレスなので、しっかりと確認する必要がある。
サイン後に検査結果のPDFデータを開くためのパスワードが書かれた紙を渡される。(無くさないように写真を撮っておくと◎)
08:10
奥の部屋に呼ばれ、鼻だけマスクを外すように指示がありPCR検査を行った。
とても丁寧に綿棒を入れてくれたため痛みがなくありがたかった。
08:13
すべて終了
14:42
検査結果をメールで受領
15:00
メールに添付された陰性証明書PDFの2枚目が英語で書かれたものだったので、2枚目だけスクリーンショットをとりMY SOSにアップロード
数時間後、気付いた時にはMY SOSが青色になり手続き完了
◆PCR検査ができる場所リスト
◆PCR検査ができる場所リスト
2022年の春頃までは日本政府指定の陰性証明フォーマットを提出する必要があったが、現在はフォーマットの指定はなく必要情報が記載されていればOK(詳細は厚生労働省のWebsite)となった。
在フランス日本国大使館のWebsiteにPCR検査可能な場所が多数リストアップされているが、このリストは以前定められていた[指定フォーマット陰性証明書]に対応可能なラボなので、実際にはこれ以上に多くのラボでPCR検査を受けることが出来る。
私が利用したLaboratoire Paris Pont Neufも上記リストに載っていなかったが、リストに載っているラボと同じBIOGROUP系列だったので問題ないと思い利用した。
リストに載っている中で友人が実際に利用したと聞いたのは、BIOGROUP系列のLaboratoire Richelieu。
パレロワイヤル付近にあり、検査可能な時間は平日のみ9:00-13:50。価格は一人44ユーロだったとのこと。
なお、BIOGROUPのこちらのページにて、RT-PCR検査ができるリストを見ることができる。(フランス語のみだがGoogle翻訳を利用すれば問題ない)
なお各ラボのページの上部に営業時間が書かれているが、それはラボ自体が開いている時間でありPCR検査の受付時間ではないので要注意。
PCR検査がOPENしている時間はページ下部のInfo COVID-19という部分に記載されている。
BIOGROUPであれば恐らく陰性証明書のフォーマットが同じなので、メールで受領したPDFのスクリーンショットで問題なくMY SOSの審査を通過するのではないだろうか。
もちろんBIOGROUP以外にもPCR検査を受けることができるラボはたくさんある。
リストを更新できたらと思うので、実際に利用しおすすめできると思った所があればコメントやメールにて教えてもらえたら嬉しい。
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Laboratoire Paris Pont Neuf – BIOGROUP
20 Rue du Pont Neuf75001, Paris
Tel.: +33 1 42 36 66 91
最寄り駅: Chatelet M1,4,7,11,14
PCR検査受付時間:月-金 8:00 – 13:30 土 8:00 – 10:00