星のや沖縄 – 夕食 ダイニング&ギャザリングサービス –

星のや沖縄の夕食は、ここでしか味わうことのできない魅力的な夕食だ。

朝食同様、ダイニング(レストラン)で頂くコース料理と、客室で頂くギャザリングサービスというアラカルト / セットメニューがある。

“星のや沖縄ならでは” の体験ができる二つのタイプの夕食について、細かく紹介したいと思う。


まずは、ギャザリングサービスについて。

これはシェフが下ごしらえした料理を部屋の冷蔵庫に届けてもらい、自身の好きなタイミングで “最後の仕上げ” をし、出来立ての料理を楽しめるというもの。

IH調理器やオーブンレンジを使ったとても簡単な作業で本格的な料理が完成する、ユニークなサービスだ。

セットメニューとアラカルトの用意があり、私たちは和食セットメニュー(16,940円 / 2名分)を頂いた。

盛りだくさんのセット内容がこちら。

3種の貝の泡盛蒸し / ラフテー煮卵添え / 3種のまぜまぜお造り / ジーマーミ豆腐 / 島らっきょう浅漬け / グルクンの南蛮漬け シークヮーサー風味 / もずく酢 / ぼろぼろじゅーしー(沖縄風ぞうすい) / マンゴープリン / 黒糖プリン

※特別にネギを別添えにしてもらっています


スタッフの方が料理を届けてくれる際、調理器具もセットしてくれる。

わかりやすい調理方法の説明書や調理工程動画のQRコードもついているので、普段料理をしない私も安心だった。


和食セットメニューの中で、調理するメニューは3つ。

3種の貝の泡盛蒸しは、温めるとビニールがパンパンに膨らんだ。

お皿に移し、袋の両端をハサミで切った瞬間に貝とバターの良い香りが広がり、思わず「絶対おいしいでしょ」と、声が出た。

調理時間は10〜20分程度と想像以上に簡単で面白く、思い出に残る時間となった。

好きなタイミングでディナーを楽しむことができるので、「サンセットが綺麗だからビーチで眺めてから食事にしよう」といったように、フレキシブルに行動できる点も魅力だ。


続いては、ダイニングでのディナーについて。

星のや沖縄のダイニングでは「琉球シチリアーナ」という、沖縄の食材とシチリア料理の技法をMIXしたコース料理を提供している。

シチリア料理の「他地域からの影響を取り入れながら独自の料理文化を築いている」ところや、「美しい海と温暖な気候に恵まれている」という共通点から、沖縄とシチリアの料理の相性が良いのではないかと考えたそうだ。

ダイニングに足を踏み入れた瞬間、高い天井の下に広がる洗練された空間に目を奪われた。

ホワイト&ブルーからなる内装は、海や空、砂浜など沖縄の美しいものを集めたようだった。


テーブルに着いたのはキラキラとした西陽が差し込む、影さえも美しい時間帯。

季節ごとに内容が変わる琉球シチリアーナ(15,730円/1名)の夏メニューを頂いた。

最初の3品がこちら。

【海老と茄子の前菜】茄子のピュレに車海老の香りが詰まったジュレ、海ぶどうの食感も楽しめる冷たくてクリーミーな一品。

【パネッレ】ヒヨコマメの粉を揚げたシチリア島パレルモの伝統的な郷土料理。外カリ中ふわという絶妙な食感に感激。

【豚肉とパイナップルの温かい前菜】島らっきょうを豚肉で巻いて焼き上げた、シチリアのストリートフードを沖縄風にアレンジしたもの。まさに沖縄の食材で作るシチリア料理。


続いて運ばれてきたのは、こちらのカラフルで美しい蓋つきの器。

琉球で大切なゲストをもてなす際に使われていた「東道盆」をモチーフに星のや沖縄のために作られたもので、360度どこからみても美しかった。

蓋をあけると、彩り豊かな前菜の盛り合わせが顔を出した。

イラストとともに各前菜の説明が書かれたメニュー表を頂き、「どれから食べる?」なんて楽しみながら味わった。


すでに満足感があるほどバラエティ豊かな前菜だったが、まだまだコースは続く。

【グルクンと旬野菜のスパゲッティ】沖縄の県魚「グルクン」はスズキ目の一種。カラフルなパプリカや、シチリアのふりかけ的存在の「モッリーカ」、ガーリックの香りがパスタに絡まり、あっという間に完食。

【カジキマグロのパステッラ】衣をつけて揚げたカジキマグロに、ピスタチオやドライトマトのソースを挟んだもの。テーブルに運ばれてから削られたチーズの美味しさにも感動した。

【牛フィレ肉の塩釜焼き】月桃を加えた塩釜で焼かれた牛フィレ肉は口の中でとろけるほど柔らかく、味噌を加えたソースがよく合っていた。目の前で塩釜を割ってくれるパフォーマンスも面白い。また、付け合わせの金美人参がさつまいもかと思うほど甘く美味しかったことも印象的。


身も心も大満足になった頃、窓の外には海に沈みゆく太陽が。

うっとりしながら沖縄での思い出を振り返っていると、デザートが運ばれてきた。

【黒糖とパッションフルーツの小さなデザート】パイナップルやエスプーマ状のパッションフルーツの酸味と、まろやかな黒糖仕立てのプリンのバランスが絶妙。島豆腐のアイスも添えられていて、沖縄らしい一品。

【マンゴーのトルタ】島とうがらし等沖縄のスパイスが香るセミフレッドとスライスマンゴーの上に、泡盛が香るふわふわの泡。見た目も可愛く、結婚記念日を祝うメッセージまでつけてくださりとても嬉しかった。

お腹がはちきれそうなほどお腹いっぱいになりながらも、食後のコーヒーとお菓子まで美味しく頂いた。


この写真と文章でどこまで伝わったかわからないけれど、ギャザリングサービスもダイニングもボリューム満点で、星のや沖縄ならではの料理が光るものだった。

スケジュールのフレキシブルさやプライベート感、料理を仕上げるという体験を重視するのであればギャザリングサービス。

スタッフの方々とのコミュニケーションやラグジュアリーな雰囲気、空間や器の美しさを重視するのであればダイニング。

でもやはり朝食同様、連泊するのであればどちらも味わうのが最もおすすめだ。


*今回ブライダル撮影のお仕事にて沖縄を訪れた際に、星のや沖縄の宿泊を体験しました。

星のや沖縄 取材記事一覧はこちら

– 部屋紹介 フゥシ & ハル

– 朝食 インルーム&ダイニング

– 夕食 インルーム&ダイニング

– おすすめの過ごし方 無料でたのしめるプラン 有料アクティビティ SPA 海辺のアニバーサリープラン フォトスポット

– 星野リゾート バンタカフェ

*コロナ禍の旅行では目的地/出発地の感染状況を鑑みて、特に旅前〜旅後の前後2週間、責任を持って行動するよう努めましょう。

– 参考:新しい旅のエチケット / コロナ禍での旅について


星のや沖縄

〒904-0327 沖縄県中頭郡読谷村儀間474
Tel:0570-073-066(星のや総合予約)

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